【営業の構造化】営業の再現性が失われる理由|属人化を排し組織のパフォーマンスを安定させる仕組み

営業の構造化アプローチ

営業の構造化アプローチ(第2回)

営業の世界では、「自分にはセンスがないのではないか」「アプローチのやり方が間違っているのではないか」と、自分を責めてしまう瞬間が誰にでも訪れるものです。

特に法人営業(B2B)においては、複数のステークホルダーの存在、長期にわたる意思決定プロセス、複雑な社内ルールや経済合理性など、考慮すべき要素が極めて多く、最も迷走しやすい領域と言えます。

「営業業績のばらつき」には、大きく分けて2つの意味合いが存在します。一つは、営業担当者間で発生するばらつきです。高い成果を維持し続ける担当者がいる一方で、思うように業績が伸長しない担当者も存在しており、これは組織全体として解決すべきマネジメント上の課題と言えます。

もう一つは、特定の営業担当者個人の成績が安定せず、年度によって業績が大きく上下してしまうという担当者個人に起因する課題です。

いずれのケースにおいても、組織の「再現性」という観点から見れば、早急に解決しなければならない深刻な問題であることに変わりはありません。


a. 営業組織の構造的な弱点がバラつきを生む

営業という職種は特定の顧客の代表窓口であるがゆえに、営業活動が属人化しやすくなるという、いわば構造的な弱点を抱えています。これが営業担当者間の成果のバラつきを生むことになります。

営業組織の構造的な弱点

  • 顧客の状況はそれぞれ異なるのが普通であるため、営業担当者の対応方法も異なることから、担当者個人の裁量領域が大きくなりがちである
  • この結果、営業チーム内で「サイロ化」や「個人商店化」が醸成されやすいという、仕組み上のリスクを孕んでいる。

サイロ化の弊害


b. 営業担当者の陥りがちなパターンがバラツキを生む

カタログ営業

場当たり営業

環境依存の営業

  • 景気や市場、競合の動向など、自社でコントロールできない外部要因に業績が左右される営業スタイル。
  • 環境の良し悪しに成果が埋もれ、担当者の真の実力が見えにくくなります。


c. 構造化アプローチが必要な理由




営業の構造化アプローチを体系的に学ぶ
本記事は、営業プロセスを構造化し、再現性のある営業成果を実現するための連載シリーズです。初期フェーズから解約防止に至る全プロセスの全体設計図は、以下の一覧ページにすべてまとめています。