”営業戦略”を構造化しよう!|戦略策定の5つのファクター・5つのステップを紹介します

思考を深める補助線

「いやいや、さすがにそれくらいわかるよ」という方、それ、本当ですか?


この記事でわかること

  • 本記事では、混同されやすい営業目標や営業計画と「営業戦略」との違いを明確にし、営業戦略なくしては、営業活動が成立しないことをお伝えします

  • さらに、営業戦略の策定方法を「構造化」の観点から具体的な項目を列挙して、戦略を作るための「5つのファクター」と「5つのステップ」をシンプルに解説します

  • 約40年の経験をもとに、営業戦略に限らず、多くの戦略策定に共通する思考プロセスをもとに体系的に説明します


営業目標、営業戦略、営業計画、この3つの言葉を無自覚に使っているケースが多いのではないでしょうか。私の経験でも、「戦略会議」と称した会議が頻繁に実施されていても、議論(というよりも報告)している内容は、営業計画だったり、単なる営業目標だったりすることも珍しくありませんでした。

>営業目標<

>営業戦略<

>営業計画<

営業戦略については後ほど詳細を説明するとして、営業目標と営業計画の例を次に挙げてみました。

  • 営業目標: 半期で新規契約を〇社の獲得、今年度の契約金額〇〇億円の達成など
  • 営業計画: 新規顧客を月平均〇〇社訪問、プレゼンテーション数を最低でも〇件/月実施

営業戦略会議で多くみられるのは、営業目標と営業計画がセットになって報告されるケースです。内容が具体的で、一見すると完成度が高そうに見えるのですが、実は、突っ込みどころ満載の報告なのです。

「なぜ、そのような営業計画に至ったのか?」「その計画はどのような方針の下で決定されたものか?」
「計画がうまく行かなかったときはどうするの?」

一方、その道筋を日々の行動や数値にまで落とし込んだ具体化なスケジュールが営業計画であり、両者の役割はまったく別物です。営業戦略なくして、営業計画はありません。



営業戦略を構成する5つのファクター(項目)

このように目標までの道のりを幾つかの構成要素(ファクター)に分解して、それぞれの項目の中で思考を働かせるのも「構造化」の考えの一つです。




営業戦略とは…
組織の目標と具体的な施策(アクションプラン)を一気通貫で結びつける道筋

目標設定 → 現状把握 → 課題検証 → 施策選択 → ロードマップ作成

これらのステップを踏むことで、目標設定 → 現状把握 → 課題検証 → 施策選定 → ロードマップ作成 の一貫した構造が形成されます。 これが営業戦略の「構造」です。この構造こそが、営業戦略を「再現可能な仕組み」として機能させる鍵です。

これを図に表すとこのようになります。



戦略に関する書籍は巷に数多く出版されています。この状況を私は「戦略インフレ」と呼んでいます(笑)。私もかなりの数の内外書籍に目を通しました。

その結果、私が辿り着いた結論は、どんな戦略であっても、この記事で紹介した思考プロセス(5つのファクターと5つのステップ)に集約されるということでした。

一見すると、単純化されているように見えるかもしれませんが、これが戦略の骨子であり、あとは皆さん自身の業態や環境に応じて膨らませていけばよいでしょう。

別のカテゴリーでシリーズでお伝えしている「思考する営業✖構造化」も、基本的には同様の考え方と思考プロセスがもとになっています。




本記事の要約

  • 営業目標、営業戦略、営業計画を混同せず、しっかりと戦略を構築することが安定した営業成績の達成には不可欠

  • 営業戦略は、「組織の目標と具体的なアクションプランを一気通貫で結びつける道筋」をつけることであり、具体的には5つのファクターと、それに対応する5つのステップで成り立っている。
    • 具体的な実行可能な目標は何か
    • 目標に対して現在はどのような状況か
    • 目標と現状のギャップを埋めるにあたっての課題・障壁は何か
    • その課題を解決する方法は何か、優先度の高い解決法はどれか
    • それらの解決策をどのようなスケジュールで進めていくのか

  • 営業戦略を複数の項目で構成させるという意味で、この営業戦略の策定も「構造化された営業」のひとつ。

戦略を策定することは、「可視化」や「言語化」にも直結します。 目標設定、現状把握、課題検証、施策選定、ロードマップ作成が一貫した形でつながることで、戦略の説得力が大きく高まり、組織内での合意形成や実行の推進力も格段に強くなります。

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