【営業の思考】営業は「会うこと」が目的ではない

営業の思考(コラム)

本記事では、私が30年以上の法人営業で培ってきた経験をもとに、営業活動の中心である「顧客との面談」が目的化してしまうことで生じる思考停止のリスクと、本来の営業活動の目的を整理します。

別カテゴリーである「営業の構造化アプローチ」では、プロセスを設計し再現性を高める方法を紹介していますが、その本質を理解しないまま行動だけを踏襲すると、手段が目的化し成果につながらなくなることがあります。

この記事が、日々の営業活動を見直し、本来の目的に立ち返るための一助となれば幸いです。



a. 「会えない」ときの上司の態度

営業担当者が顧客担当者に「会えない」状況は、決して珍しいことではありません。しかし、その際に「関係構築ができていない証拠だ」と叱責するだけでは、担当者の自信を損ない、状況の改善にもつながりません。

私は、こうした根拠のない否定は適切なマネジメントとは言えないと考えています。重要なのは、事実を冷静に整理し、なぜ会えないのかを徹底的に調べ、その理由を早期に突き止めることです。

上司が取るべき対応は、叱責ではなく、原因を把握するための指示です。営業活動を「思考のプロセス」として捉えることで、担当者は状況を客観的に分析し、改善の糸口を見つけやすくなります。


顧客役員と「会えない」ときの上司がすべきこと


b. 「会えない」理由

  • 自社担当者が、顧客組織の担当者層に面談を打診していない

  • 顧客側の担当者が何らかの理由で自社役員との面会申し入れを止めている

  • 顧客側の役員が何らかの理由で面会を承諾しない

 現場経験から言えること