【営業の思考】関係構築の核心は「情報」にあり

営業の思考(コラム)


なぜ顧客との関係構築が必要なのでしょうか?
まず、ここでは「一般的に」言われる顧客との関係構築の目的を挙げてみます。

目的
安定的な取引による利益の最大化

  • 商品のスペック比較や価格競争に巻き込まれない関係性が構築できれば、取引は案件ごとの勝負ではなく、継続的な協働へと変質する
  • その結果、短期的な値引き交渉に振り回されず、長期的かつ安定的な収益機会を確保できる
  • 信頼構築があることで、顧客はまだ社内で固まっていない構想や正式には言えない懸念までを共有してくれるようになる
  • こうした情報を得られれば、提案の精度が上がり、競合よりも早く、深く課題へのアプローチが可能になる


以上をまとめると、顧客との深い信頼(ロイヤルティ)を築くことで、長期的なビジネス拡大と、解約防止の効果、そしてアップセルやクロスセルの機会創出が期待できる、ということになります。

では、この3つに共通する最大の基盤は何でしょうか?

【重要】関係構築の核心は「高品質な情報の取得」にあり


顧客に関する「高品質な情報」を集める方法は、直接、顧客から情報を得る手段として「垂直方向」と「水平方向」の2通りあります。これに加え、顧客から直接収集するわけではないでない、「斜め方向」という第三の方向があります。

(a) 垂直方向


(b) 水平方向


(c) 斜め方向

顧客との関係構築は何のためにするのか?

営業パーソンにとっては当たり前のように思える「関係構築の目的」は、日常の営業活動においては、意外と意識の外に追いやられがちです。目的を深く掘り下げていくと、そこには「高品質な情報」という核心にたどり着きます。

高品質な情報は、本記事で紹介した方法を組み合わせて情報を取りに行きます。しかし、ただ闇雲に集めればいいわけではありません。情報収集も自己目的化してはいけなのです。別稿の中ででも触れたように、次の3点を強く意識して情報を取りに行くことが重要です。

  • 単なる事実だけでなく、その背景まで踏み込んでヒアリングすること
  • 事前に仮説を立て、その仮説を検証・補完するための情報収集を行うこと
  • 収集した情報の構造と相互の関係性を把握すること

この3つを意識して得た情報こそが高品質な情報となります。この高品質な情報を駆使することで関係構築の質を高め、更なる高品質な情報の収集が可能になるというサイクルが営業成果の再現性を支える土台となります。